病院案内

特定機能病院

地域医療の中核を担う聖マリアンナ医大病院

高度先進医療の推進と病診連携(地域の一般病院、診療所などと密接に結びついた医療ネットワークづくり)を目指し、平成5年度より大学病院本院等を対象に承認が進められた特定機能病院。聖マリアンナ医科大学病院(以下、本院)では同年11月26日に承認を受け、新たなスタートを切りました。

その目的は大学病院から一般医院・診療所、療養型の病院まで、それぞれの医療機関の機能を明確化し地域の方々により効率的な医療を提供することにあります。そして、その中核に位置するのが医師、看護師、薬剤師といった医療スタッフと最新の医療設備・機器が充分に確保されている特定機能病院なのです。一般病院からの紹介患者さまの比率を高めることで、大病院につきものとされている”3分間診療”を改めると同時に、高度医療に伴う、人員的・設備的負担を一般病院に課すことなく地域ぐるみでひとつの医療ネットワークを構築する。それは言うまでもなく、患者さんがより良い環境で適切な診療を受けられる医療システムを意味しています。

もともと地域との結びつきが伝統的に強く、近隣住民の方々からも厚い信望を集めています。今後はその心ある医療を継承する一方、医療ネットワークの中核となる特定機能病院として、さらに大きな視点から地域医療に貢献してゆくことを目指しているのです。

図表

理想的な環境のもとで実践される高度医療

地域医療への貢献と並んで大きな使命となっているもの。それが、大学病院ならではの高度医療の実践です。27の診療科からなる診療部門や臨床検査部、画像診断センターといった診療協力部門において最新の医学トレンドに基づく治療法・検査法を実施し、高度医療を展開してきました。また、施設面でも特定集中管理室(新生児・広範囲熱傷を含む)、無菌製剤処理、心疾患リハビリテーションといった最先端の医療設備を完備しています。より専門的かつ高度な診断・治療が必要な患者さんへの対応を目的とする特定機能病院として明確な方向づけがなされた今、さらに積極的な新技術・設備の開発・導入が進められるでしょう。もちろん、その背景には開院以来、蓄積された豊富な症例と、常に新しい医学情報を取り入れるフレキシブルな姿勢、そして日々レベルアップをはかっている優れた医療スタッフの存在があることは言うまでもありません。高度医療を支えるマンパワーと技術、そして設備・機器の数々。本院は特定機能病院としての理想的な環境を整えてきました。

教育・研究機関としての新たな展開と方向性

写真聖マリアンナ医科大学を母体とする本院は、医療機関であると同時に、医学部の卒前・卒後教育、および医学の発展に寄与する研究機関としての役割を担っています。キリスト教精神に基づく全人的医療を基本理念として、一つの専門分野に偏らない幅広い知識と豊かな人間性を兼ね備えた医師を育成することを目指しています。初期臨床研修においては、96年度より内科・外科・小児科・救急の4部門をバランスよく経験する「総合診療方式」を導入しました。本来の高い専門性に加え、患者さまの全身を見る総合的医療(プライマリー・ケア)の実践教育が厚みを増すことで、新時代を担う医師の養成機関として万全の体制が整ったと言えるでしょう。一方では、特定機能病院が目指す専門医療と総合的医療のギャップを懸念する声もありますが、聖マリアンナ医科大学では本院の他にも東横病院、横浜市西部病院という2つの分院を保有。それぞれの特性を生かした臨床教育が可能なのです。また、研究面では難病治療研究センターをはじめ、各科で高度医療の開発・研究が進められています。この充実した教育・研究環境が特定機能病院としての新たな役割を支えているといっても過言ではありません。
深い人類愛に基づく全人的医療と最先端の高度医療の共存。充実した施設・設備による理想的な医療環境の確立。そして次代を拓く独創的な教育・研究の推進。特定機能病院が果たすべき使命を念頭に置きつつ、これまでに培ってきたあたたかい「医の心」をもって、地域と医学の発展にスタッフ一丸となって臨んでいるのです。