各部門の紹介

放射線治療

診療内容

放射線治療は癌治療の大きな柱の1つです。わが国では癌患者さんの25%が放射線治療を受けているといわれております。米国やドイツなど欧米の先進国では約60%が放射線治療を受けており、さらに増加傾向にあります。当院では年間約800名に放射線治療を行っておりますが、年々増加の一途をたどっております。


放射線治療の対象は多岐にわたる悪性腫瘍ですが、乳癌が最も多く、古くから放射線治療のよい適応である子宮癌などの婦人科癌、喉頭癌、咽頭癌などの頭頸部癌、肺癌、食道癌はもとより、前立腺癌など泌尿器癌も増加しております。


放射線治療の主体である外部照射を2台のライナックで行っております。ともに高精度治療対応機であり、通常の照射はもとより、定位照射、強度変調放射線治療(IMRT)にもあたっております。
また、高線量率密封小線源治療装置により、主として子宮頸癌の腔内照射にあたっております。


癌の治癒を目指した根治治療が主体となりますが、全症例の約40%が、骨転移や脳転移などの緩和目的の症例が占めています。根治が困難な症例に対しても積極的に介入し、症状改善やQOLのよい長期生存を目指しております。


特色

進行癌に対する化学療法併用治療を、臨床各科、腫瘍内科と共同して各疾患に行っております。特に頭頸部癌、子宮頸癌、食道癌等で臨床研究を行っております。


放射線科IVR部門と連携し、抗癌剤動注療法と放射線治療の併用療法をおこなっております。進行癌への根治的目的が主体ですが、緩和目的でも効果を上げており、QOL向上に寄与しております。


診療機器

外部照射装置 ライナック 2台 (同室CT型1台、CBCT搭載型1台)
高線量率密封小線源治療装置(RALS)1台
位置決め装置 (X線位置決め装置1台、CT位置決め装置1台)
治療計画装置 7台(Xio 2台 pinnacle 5台)



診療体制

4名の放射線治療専門医、7名の診療放射線技師、1名の医学物理士、2名の看護師、3名の事務員により診療にあたっております。

 


放射線治療研修について

放射線治療専門医3名が指導医となり、マンツーマンで指導にあたります。
放射線治療の適応の見極め、初診から診察、方針の決定、治療計画、治療の実際、経過観察、評価のやり方、などを実際の診療の場で研修してもらいます。

現在、院内では、乳癌、婦人科癌、頭頸部癌、消化器癌に関して、キャンサーボード、腫瘍カンファレンスを行っており、様々な疾患、様々な状況に適した治療方針の検討、議論に参加してもらいます。
治療の高精度化に伴い、放射線治療の高い画像診断能力が要求されます。研修中、画像診断部門での研修も考慮します。また希望があればIVR部門への研修も可能です。

放射線治療専門医になることを目指しますが、最終的に放射線治療を十分理解した、画像診断医、各臓器専門の臨床腫瘍医を目指す方も歓迎です。